【「聖人君子」に、なりたいですか?】

 自分のことを、イヤなヤツだなぁ、と、感じることがあります。

 イヤなニュースを見たら、普通はイヤな気分になると思うのに、そうならない。

 自分が間違えたことを指摘してくれたのに、イラッとしてしまう。

 つまり、「ここではこうあるべき」と思うのに、そうならない。

 それに対して、自己嫌悪してしまう。

 「俺って、悪いヤツだなぁ。イヤなヤツだ」と。

 だけど、それって、悪いことなのか?

 そう感じてしまうことって、本当にダメなんだろうか。

 

 結論から言うと、何かを見て聞いて、それに対してどう感じようが、それは自由なんです。

 「こう思った。こう感じてしまった」

 そのことに対して、自分を責める必要はまったくない。

 友人が結婚した。本来なら、祝福すべき。だけど嬉しくない。

 そう感じてしまったのは事実。ならば、そこは認めましょう。

 自分も、冒頭に書いたように、自分ってイヤなヤツだな、と感じることがあって。

 でも、逆に言うと、「俺は、自分のことを、そんな聖人君子だとか思ってたのか?」と。

 聖人君子なんてなれないし、ならなくていいです。

 そもそも、感じることでは人間は、評価されません。

 話したことや行動、つまり「言動」で判断されます。

 感じることは、自由に感じていい。

 「自分って、悪いヤツだなぁ」と、笑って認めてあげましょう。